【アンチエイジング・インターベンション/ホルモン療法とアンチエイジング】
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【アンチエイジング・インターベンション/ホルモン療法とアンチエイジング】
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〔P214-219 女性ホルモン療法とアンチエイジング〕
・ 女性の退行期疾患(成人病、生活習慣病)は、加齢(Aging)と、エストロゲンの低下(hypoestrogenism)および生活習慣のツケの集積が相まって発症、増強・増悪。
・ これら3つの危険因子 → 抗加齢、エストロゲンの補充、生活習慣の是正・改善
・ 閉経後女性の健康管理・QOLの向上:生活習慣病の一次予防、二次予防につきる。
・ 一次予防:健康的な生活を送り、発病を予防する
・ 二次予防:検診などで早期に病気を発見し、早期に治療する。
<女性ホルモンとEBM>
女性ホルモンを補充するHRT:閉経後女性の健康管理とQOLの向上。
→ 静脈血栓塞栓症、乳癌のリスクは厳然とある。
・更年期障害、骨粗鬆症、心血管系疾患、認知能、尿失禁、萎縮性膣炎にベネフィットあり。
トータルで、リスクより、ベネフィットがあるとされてきた。
・ Randamized controlled trial (RCT)のなかで、
2002年7月JAMA誌、Women’s Health Initiative (WHI) study, 2003年8月Lancet誌、Million Women studyによって、僅かなベネフィットの再認識と決定的といえるリスクが露見し、HRTはその使用目的は、極端に狭まったという状況。
<HERSによるHRTの功罪>
・ HERS: Heart and Estrogen/Progesteron Replacement Study
・ 平均4.1年の試験。
・ HRT群はプラセボ群と比較し、LDLコレステロールが11%低下し、HDLコレステロールは10%増加した。
・ 虚血性心疾患の二次イベントは防止できず、骨粗鬆症による骨折も防止できず、尿失禁はかえって悪化することが多く、静脈血栓塞栓症の発症は約3倍も多かった。
<WHIによるHRTの功罪>
・ 閉経後女性15年間
・ 合成エストロゲンと合成プロゲステロン(プロゲスチン)を併用したHRTは、ベネフィットを上回るリスクがあるとの判断のもとに中止。
・ 浸潤乳癌が26%も増加したことによる。
・ 心筋梗塞、肺塞栓症、浸潤乳癌、脳卒中、子宮内膜癌、結腸・直腸癌、大腿骨頚部骨折、それ以外の死亡において、リスクが15%以上増加することによる。
・ ベネフィット:骨粗鬆症による骨折(大腿骨頚部:34%減、椎体:34%減、全体:24%減)と結腸・直腸癌(37%)のみで、子宮内膜癌は増減がなかった。
・ リスクとしては、静脈血栓塞栓症(111%増)、脳卒中(41%増)、CHD(29%増)、胆道系手術(48%増)
・ AHA, ACOGは、CHDの有無にかかわらず、閉経後女性では、CHDの予防のためにHRTを開始したり、継続すべきでないとした。
・ HRTによるQOLの変化:身体的機能や身体制限、身体の疼痛、不眠は各々有意な効果を認め、抑うつは有意な悪化をしめした。
・ HRTの効能:のぼせ、ほてり、発汗の血管運動障害については周知のこと。
・ 痴呆はHRTにより2倍に増え、認知能にも2つのWHI/MSにより効果がなかった。
<Million Women Study によるHRTの功罪>
・ Million Women Studyは、HRTと乳癌との関連を検討。
・ 施行期間が長いほどリスクが高くなることが判明。
・ エストロゲン単独より、エストロゲン・黄体ホルモン併用HRTでリスクが高くなる。
・ 投与方法、種類によっても、乳癌を発症するリスクに差はなかった。
・ エストロゲン単剤では子宮内膜癌(10年間で1000人あたり10人の増加)、エストロゲン・黄体ホルモン併用療法では乳癌(5年間で1000人あたり5-6人の増加、10年間で15-19人の増加)の発症の増加。
・ 子宮内膜癌より乳癌の増加が1.5-2倍多い。
・ 長期間の併用に対する安全性と有益性がかならずしもない。
・ 本研究の注意点は、乳癌の罹患率が最も高く、全対象者の50%が過去にHRTを経験している。
・ 本研究の結果を本邦にすぐにはあてはめられない。
<RCTによるHRTの評価>
・ ベネフィット:更年期症状と萎縮性膣炎、骨粗鬆症
・ ニュートラル:認知能、卵巣癌(リスクより)、子宮内膜癌(ベネフィットより)
・ リスク:虚血性心疾患、脳卒中、乳癌、静脈血栓塞栓症、胆道系疾患、尿失禁、痴呆、抑うつ。
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