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2006年7月 3日 (月)

【アンチエイジング・インターベンション/ホルモン療法とアンチエイジング】

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【アンチエイジング・インターベンション/ホルモン療法とアンチエイジング】

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P214219  女性ホルモン療法とアンチエイジング〕

     女性の退行期疾患(成人病、生活習慣病)は、加齢(Aging)と、エストロゲンの低下(hypoestrogenism)および生活習慣のツケの集積が相まって発症、増強・増悪。

     これら3つの危険因子 → 抗加齢、エストロゲンの補充、生活習慣の是正・改善

     閉経後女性の健康管理・QOLの向上:生活習慣病の一次予防、二次予防につきる。

     一次予防:健康的な生活を送り、発病を予防する

     二次予防:検診などで早期に病気を発見し、早期に治療する。

<女性ホルモンとEBM

女性ホルモンを補充するHRT:閉経後女性の健康管理とQOLの向上。

 → 静脈血栓塞栓症、乳癌のリスクは厳然とある。

・更年期障害、骨粗鬆症、心血管系疾患、認知能、尿失禁、萎縮性膣炎にベネフィットあり。

トータルで、リスクより、ベネフィットがあるとされてきた。

     Randamized controlled trial (RCT)のなかで、

20027JAMA誌、Women’s Health Initiative (WHI) study, 20038Lancet誌、Million Women studyによって、僅かなベネフィットの再認識と決定的といえるリスクが露見し、HRTはその使用目的は、極端に狭まったという状況。

HERSによるHRTの功罪>

     HERS: Heart and Estrogen/Progesteron Replacement Study

     平均4.1年の試験。

     HRT群はプラセボ群と比較し、LDLコレステロールが11%低下し、HDLコレステロールは10%増加した。

     虚血性心疾患の二次イベントは防止できず、骨粗鬆症による骨折も防止できず、尿失禁はかえって悪化することが多く、静脈血栓塞栓症の発症は約3倍も多かった。

WHIによるHRTの功罪>

     閉経後女性15年間

     合成エストロゲンと合成プロゲステロン(プロゲスチン)を併用したHRTは、ベネフィットを上回るリスクがあるとの判断のもとに中止。

     浸潤乳癌が26%も増加したことによる。

     心筋梗塞、肺塞栓症、浸潤乳癌、脳卒中、子宮内膜癌、結腸・直腸癌、大腿骨頚部骨折、それ以外の死亡において、リスクが15%以上増加することによる。

     ベネフィット:骨粗鬆症による骨折(大腿骨頚部:34%減、椎体:34%減、全体:24%)と結腸・直腸癌(37%)のみで、子宮内膜癌は増減がなかった。

     リスクとしては、静脈血栓塞栓症(111%)、脳卒中(41%)CHD(29%)、胆道系手術(48%)

     AHA, ACOGは、CHDの有無にかかわらず、閉経後女性では、CHDの予防のためにHRTを開始したり、継続すべきでないとした。

     HRTによるQOLの変化:身体的機能や身体制限、身体の疼痛、不眠は各々有意な効果を認め、抑うつは有意な悪化をしめした。

     HRTの効能:のぼせ、ほてり、発汗の血管運動障害については周知のこと。

     痴呆はHRTにより2倍に増え、認知能にも2つのWHI/MSにより効果がなかった。

Million Women Study によるHRTの功罪>

     Million Women Studyは、HRTと乳癌との関連を検討。

     施行期間が長いほどリスクが高くなることが判明。

     エストロゲン単独より、エストロゲン・黄体ホルモン併用HRTでリスクが高くなる。

     投与方法、種類によっても、乳癌を発症するリスクに差はなかった。

     エストロゲン単剤では子宮内膜癌(10年間で1000人あたり10人の増加)、エストロゲン・黄体ホルモン併用療法では乳癌(5年間で1000人あたり5-6人の増加、10年間で15-19人の増加)の発症の増加。

     子宮内膜癌より乳癌の増加が1.5-2倍多い。

     長期間の併用に対する安全性と有益性がかならずしもない。

     本研究の注意点は、乳癌の罹患率が最も高く、全対象者の50%が過去にHRTを経験している。

     本研究の結果を本邦にすぐにはあてはめられない。

RCTによるHRTの評価>

     ベネフィット:更年期症状と萎縮性膣炎、骨粗鬆症

     ニュートラル:認知能、卵巣癌(リスクより)、子宮内膜癌(ベネフィットより)

     リスク:虚血性心疾患、脳卒中、乳癌、静脈血栓塞栓症、胆道系疾患、尿失禁、痴呆、抑うつ。

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