【アンチエイジング・インターベンション/肥満とアンチエイジング】
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【アンチエイジング・インターベンション/肥満とアンチエイジング】
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〔P233-238 肥満とアンチエイジング〕
<肥満と肥満症>
肥満:医学的には「脂肪組織が過剰に蓄積した」身体の状態を示す。
「過体重」とは異なり、「過脂肪」
・肥満症:肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、その合併が予測される場合で、医学的に減量を必要とする病態(疾患単位)
・肥満の判定:身長と体重のみから算出できる体格指数であるBody Mass Index (BMI)
・MBI = 体重[kg]÷(身長[m])2
・日本では、BMI25.0以上を肥満としている。
・筋肉質の者や骨格の太い者などでは、BMIが高くても脂肪量を反映していないこともある。
・実際の体脂肪率は、低い可能性がある。
・ 若年女性では、脂肪量に比して、筋肉量、骨量が少なくて、BMIが低値でも、体脂肪率が高いというケースもある。
・ 肥満の判定は「量」で行うが、肥満症の診断は「質」をみる。
医学的に問題となる肥満は、内臓脂肪が多く蓄積してくる内臓脂肪型肥満。
<内臓脂肪型肥満と皮下脂肪型肥満>
・ CTスキャンを用いて腹部の脂肪組織検討
・ 同じ体重、腹囲のものでも、皮下脂肪が多いタイプと腹腔内の内臓周囲に多くの脂肪が蓄積しているタイプがある。
・ 内臓脂肪の多いタイプの肥満者:高血圧、耐糖能異常、高脂血症の発症率が高まっている。
・ 内臓脂肪型肥満:生活習慣病のハイリスク肥満。
・ 日本肥満学会は、治療すべき肥満は、皮下脂肪型肥満よりも、内臓脂肪型肥満である。
内臓脂肪型肥満の診断:臍の高さでの腹囲が男性で85cm、女性で90cm以上であれば、内臓脂肪型肥満の可能性が高い。
・臍部レベルでのCT画像で内蔵脂肪面積が100cm2以上あれば、内臓脂肪型肥満と診断。
<内臓脂肪とアディポサイトカイン>
・ 脂肪細胞から生理活性物質を分泌し、体内の複雑な代謝機構をコントロールしている人体最大の内分泌臓器である。
・ 脂肪細胞から分泌される物質を総称してアディポサイトカインとよぶ。
・ 動脈硬化や糖尿病を悪化させるプラスミノーゲン活性化因子インヒビター1(plasminogen activator inhibitor – 1; PAI-1)、ヘパリン結合性EGF様増殖因子(heparin binding epidermal growth factor; HBEGF)や、腫瘍壊死因子α(tumor necrosis factor – α; TNF-α)などの「悪玉」アディポサイトカインがある。
・ 動脈硬化や糖尿病の伸展を抑える善玉アディポサイトカインのアディポネクチンという物質も、脂肪細胞から分泌。
・ 内臓脂肪が過剰に肥大・蓄積してくると、善玉、悪玉アディポサイトカインの分泌バランスが狂い、動脈硬化が進展する。
<肥満と寿命、老化との関係>
・ 米国では、肥満度が+30%を超えると死亡率は著名に上昇する。
・ 75万人を対象にした米国のデータ:BMI>25の肥満者の死亡原因:
心血管障害、糖尿病などの生活習慣病。
・ 心疾患、高血圧、肝障害、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病の合併が、肥満と関連。
・ 女性肥満では、乳癌、子宮頸癌、卵巣癌の発症率が3倍以上に高まる。
・ 高度な肥満は、病気になりやすく、死亡率も高い。
・ 内臓脂肪蓄積が過剰になると、アディポサイトカインの分泌異常により、インスリン抵抗性(血糖を調節するホルモンであるインスリンの末梢組織での効きが悪くなり、血中インスリンレベルが上がってくる状態で、脂肪組織の増大を招く)
・ アディポサイトカインの分泌異常は、免疫系にも影響をきたし、癌の発生の原因になることもある。
・ 女性の閉経(menopause)後でのエストロゲンの低下、男性での加齢に伴う副腎皮質由来アンドロゲンであるdehydroandrosterone (DHEA)、および、その硫酸抱合体(DHEA-s)の低下(adrenopause)が中高年の肥満に関与。
・ 過食、運動不足、老化現象に伴うホルモンレベルの変化が肥満を助長。
・ インスリン抵抗性を下げる働きのあるIGF-1, テストステロン、DHEAなどのホルモンは加齢とともに減少し、反対に上げる作用をもつコルチゾルは加齢とともに増加し、肥満を助長。
<美容ダイエットとアンチエイジング>
・ セルライト:局所的に代謝の悪化下皮下脂肪がつくりだす皮膚表面の凹凸。
・ 日本人成人女性の80%にセルライトが認められる。
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