ひとりごと

私は、宮崎大学医学部 外科学講座 循環呼吸・総合外科学分野 (第2外科)で、胸部外科医として、肺癌の治療を中心に、呼吸外科の手術、化学療法を行っています。

専門は、腹から胸までの、心臓、血管、肺、消化器など、生死に関わる疾患の治療を、外科医としての立場から行ってきました。

日本人の死因の上位疾患は、がんと心臓血管系の病気であり、これらの疾患を専門にしています。

4年間の大学院研究時代には、同大学衛生学教室(濱田教授)と京都大学霊長類研究所遺伝子情報分野(竹中教授)において、遺伝子工学、分子生物学、蛋白質工学、栄養代謝、酵素活性など、生化学分野を幅広く勉強する機会も与えてもらいました。

外科学講座 循環呼吸・総合外科学分野 (第2外科)においては、消化器外科、心臓血管外科、胸部外科領域の臨床を勉強させてもらっています。

患者さんの中には、不運にもがんや循環器疾患になったものの、外科手術のおかげで完治され、元気に社会復帰された方を、多くみてきました。手術という代償と引き換えにです。

それとは反対に、発見時にはすでに病気がかなり進行しており、結果的に完治できずに、無念に亡くなられた患者さんもおられました。

病気となってからでは、現代医学をもっても、遅いことがあるのです。

病気になってしまうよりも前の状態、つまり、半病人、半健康状態を、早期に発見して、しっかりと治療しなけらばならないと痛感しました。

若いときから、例えば20代から、ライフスタイル、食習慣に気をつけていれば、病気にならずに、手術せずに済んだのかもしれません。

病気は、早期発見、早期治療すればいいといいます。

それで、治る病気も確かにあります。

しかし、病気になってしまってからでは、早期発見しても、それでは遅いのです。

病気にならないことが、重要なのです。

病気が治っても、手術で取り除いても、その人のライフスタイルが変化しなければ、結局は、また病気が発症してきます。

予防医学がいかに大切か、病気になるまえにいかに予防することが、重要なのです。

われわれは、ふだん健康状態にあるときは、病気に無頓着です。

ついつい無理してしまいます。

生命を奪うような病気は、ある日突然、発症するのではありません。

ゆっくりと10-15年かけて、進行して、完成してくるのです。

病気が発症し、発見、診断されても、治療をすれば、必ず治せるという保障もありません。

症状として表れていない状態、病気として診断されていない状態、痛くもかゆくもない、そんな、不健康の状態の時に、対処しなければなりません。

健康でない状態、つまり、半病人、半健康状態、これを病的な状態といいますが、はやく健康的状態に引き戻すことが大事なのです。

どんなに健康に気を使う方も、スポーツマンも、ライフスタイルに油断があれば、たちまち不健康な状態となり、糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満、がん、といった生活習慣病のリスクが積み重なります。

そして、10年から15年くらいを経過して、病気が完成してきてきます。

不可逆的な状態になります。

本人が心身の異常を訴えたときは、すでに、心筋梗塞やがんがみつかる。

それから、病人と確定され、医学的診断がなされ、入院して治療が開始されます。

その患者さんの人生や生活様式が、ある日、突然一変する。

ヘタをすれば、寿命をカウントしなければならない状態に初めて気づくことになってしまいます。

それでは、遅い。

その完成された病気は、その時点で、薬や手術で治療しても、なかなか元に戻せないことが多いのです。70歳の人を30歳に戻せないのと同じように。

若いうちは、人は病気にめったにならないので、ありがたくあたりまえの健康状態に油断し、健康を軽視します。

そして、中高年へなっていくのです。

若いときは、どんなに無茶をしても、60歳位までは、体は壊れずにもつものです。

無理が重なれば、20代、30代で発症してくる人もいるでしょう。

中高年以降は、ある日突然、がけから転げ落ちるように、がたがたと体の調子がわるくなる。

新車をいくら酷使しても5年や10年は十分に乗れます。しかし、乗り方、手入れ次第では、10年ももたない。定期点検してメンテナンスが必要なのです。大事に乗ってれば、たとえ中古車は新車にはもどらなくても、永く乗れるはず。人間もこれと同じです。

健康状態にメンテナンスが必要です。

1)不健康な状態を、健康な状態にもどす。

2)加齢に伴う身体の不調和をできるだけ遅くし、健康な長寿をめざす。

これこそが、究極の予防医学です。

この医療は、抗加齢医療、アンチエイジング医学と呼ばれます。単に、老化を防止し、加齢を止め、いつまでも美しく、若さを保つ、ことも目標にしますが、それだけの医療ではありません。加齢の進行をできるだけ遅らせ、積極的に病的状態を健康状態にし、実際の年齢よりも5-10年、精神も身体も若々しい健康体を手に入れる。そのために、最新の研究にもとづいた医学的介入を実践する。それが、アンチエイジングメディスン。

ハッピーなライフスタイルを手に入れるには、

A)病気になった患者は、治療をして、これ以上進行させないようにしよう。

B)病気になっていないが、不健康と思える人(半分病人半分健康人)は、病的状態を早期に解決し、健康状態にもどろう。

C)病気のない健康に自身にある人は、より健康に、より若く、より活気のある人生を送ることを目標にしよう。

D)100歳、90歳まで、心身ともに健康で、仕事も趣味も人生も、個性的に明るく楽しんで、美しく生きよう。

E)寿命がつきるまでは、元気ぴんぴんで生き、最期の数ヶ月でころりと死ぬことを目指そう。

F)病気になって、介護を必要として、病院や施設などに入って、国に援助してもらい、他人や家族に迷惑をかけながら、命つきるようなことにはならないようにしよう。

G)そうなるくらいなら、最期まで元気に快活に働いて、税金を納めて、不運にもそのようになってしまった人々に力を貸してあげる方になろう。

H)老人ではなく、元気でいつまでも働けて税金を納めてくれる高齢者が増えて、超高齢化少子化社会の新しい日本を、正しく創り直そう。

これを達成することができるのは、最先端の医学、抗加齢医療、アンチエイジングメディスン。

アメリカではすでに一般化したアンチエイジングの世界、これをライフワークとして、研究、実践し、きわめていきたいと思っているこのごろです。

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January 27, 2012

A surgical intervention followed by adjuvant treatment of erlotinib for a 85-year-old elderly advanced lung cancer.

A surgical intervention followed by adjuvant treatment of erlotinib for a 85-year-old elderly advanced lung cancer. Takanori Ayabe, Testuya Shimizu, Masaki Tomita, and Toshio Onitsuka. Ann. Cancer Res. Therap. 20: 1-6, (2012)

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A case of long-term survival of gefitinib-induction therapy for advanced N2-multistation lung cancer without epidermal growth factor receptor gene mutation.

A case of long-term survival of gefitinib-induction therapy for advanced N2-multistation lung cancer without epidermal growth factor receptor gene mutation. Taaknori Ayabe, Tstsuya Shimizu, Masaki Tomita, Masaki Hara, and Toshio Onitsuka. Ann. Cancer Res. Therap. 19: 62-65, (2011)  

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December 21, 2011

Persistently High Neutrophil to Lymphocyte Ratio after Surgery Indicate

Persistently High Neutrophil to Lymphocyte Ratio after Surgery Indicate Poor Prognosis in Non-small Cell Lung Cancer Patients Masaki Tomita, Tetsuya Shimizu, Takanori Ayabe, Toshio Onitsuka Ann. Cancer Res. Therap. Vol. 19, No. 2, pp. 54-56, 2011

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November 20, 2011

肺癌術後再発に対する化学療法(ドセタキセル)により急性増悪した間質性肺炎の2例

肺癌術後再発に対する化学療法(ドセタキセル)により急性増悪した間質性肺炎の2例 ...

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October 27, 2011

高齢者非小細胞肺癌に対する化学療法(PTX+CBDCA vs GEM+CBDCA)の認容性検討

高齢者非小細胞肺癌に対する化学療法(PTX+CBDCA vs GEM+CBDCA...

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October 13, 2011

肺癌肺葉切除における「肺年齢」の変化とチオトロピウム介入の効果

肺癌肺葉切除における「肺年齢」の変化とチオトロピウム介入の効果 綾部貴典、清水哲...

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アンスラサイクリン系抗癌剤の術前化学療法による薬剤性心筋症合併乳癌の1切除例

アンスラサイクリン系抗癌剤の術前化学療法による薬剤性心筋症合併乳癌の1切除例 綾...

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根治的化学放射線療法後の遺残・再発食道癌に対する救済手術(Salvage手術)の長期成績

根治的化学放射線療法後の遺残・再発食道癌に対する救済手術(Salvage手術)の...

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September 01, 2011

Preoperative Neutrophil to Lymphocyte Ratio as a Prognostic Predictor after Curative Resection for Non-small Cell Lung Cancer

Preoperative Neutrophil to Lymphocyte Ratio as a Prognostic Predictor after Curative Resection for Non-small Cell Lung Cancer MASAKI TOMITA, TETSUYA SHIMIZU, TAKANORI AYABE, AKIHIRO YONEI, and TOSHIO ONITSUKA ANTICANCER RESEARCH 31: 2995-2998 (2011)

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August 13, 2011

85歳高齢進行肺癌切除後にエルロチニブが著効した一例

85歳高齢進行肺癌切除後にエルロチニブが著効した一例

綾部貴典、清水哲哉、富田雅樹、米井彰洋、根本学、中尾大伸、鬼塚敏男

44回日本胸部外科学会九州地方会総会(2011728-29日、福岡)

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«完全切除により診断されたIV期進行肺類基底細胞癌の一例